初めての重傷

花畑に現れた、変異した醜悪な巨大花の伐採。紫の靄を噴き出し、それには心を惑わす作用があり、近付くと肉厚な花弁をホーミングアローのように飛ばしてくる。
この紫の靄と花弁の効果の把握と対策が、酒場で色々したつもりがどうやら認識が不十分だったようだ。
俺は静謐の祈りを捧げてもらう医術士を護衛する班についたが、盾を装備せず、大鎌と自らの身体で花弁くらい防げると思っていた。
明らかに過信だっただろう。冒険者と同じような、モンスターや変異生物のアビリティ効果の怖さを思い知った。
だが、重騎士らしい戦いが出来たように思う。今後の課題がはっきりしたな。
心を強く持っていないと惑わされるという靄について、全員の心構えが不足していたかもしれない。
俺が一番そうだったと痛感している。
まさか、混乱した仲間に斬られて倒れるとは思っていなかったしな(苦笑
クー、心配かけてごめんよ。