こんな夢を見た

過去日記ですが、レーヴェになってる夢を見ました。
所々不明瞭な点もありますが、かなりストーリー性があったので、書き残しておきます。
なお、勝手に配役されてしまった方々の名前が出てきますが、どうか大目に見てやってください。
夢なので、他意はありません…!! 先に謝っておきます、ごめんなさい…(´Д`;

 レーヴェが何かの罪を着せられて何処かの城に捕らえられている。
 弁護をしてくれる者もおらず、覚えが無いという訴えも虚しく、みすぼらしい服を着せられて、その国(?)の風習か、左足の裏全体に黒い紋章のようなものを刻まれて、投獄されてしまう。
 とはいっても、牢獄とは思えないほど、狭かったが簡素ながらも最低限の調度の調えられた一室で、そこから城内の限られた部屋への行き来は許され、手枷も足枷も無しだったので、比較的自由だった。
 それでも履物を許されない裸足なので、滑らかな床でも絨毯の上でも、石造りの廊下は尚のこと、歩くたびに左足が痛んでそれほど歩き回れはしなかった。恐らく、左足の裏に刻まれた紋章に何かの魔力が働いており、一定の場所には踏み入ることが出来ない仕掛けだろうと思えた。
 そうして数日、聞こえてくる内外の噂などから近々この城に訪れる者があるということがわかる。
 もしかしたら自分は助かるかもしれない。仲間が来てくれるみたいだ。
 そうレーヴェは期待するが、勿論罪人とされてしまっている者を公に助けられるわけもない。つまり交渉材料が無いため、仲間達は表向きこの国を訪問するという名目で訪れ、その際に何らかの手引きをしてもらう手筈だった。
 だが、その予定日の数日前、レーヴェは城内に不穏な動きがあるのに気付く。
 訪問する仲間たちを陥れ、捕らえてしまおうという計画だった。
 何とか知らせなければ、そう思い悩むうち当日がやってくる。
 いつものみすぼらしい服装で裸足のまま、レーヴェが広い食堂のようなところのテーブルの一番端(レーヴェの座ったところから少し離れた位置に、テーブル上に花瓶に生けた花が飾ってあるだけで食事の類は一切無い)に座って何か書き物をする作業をさせられていると、見張りの兵士や外の喧騒が伝わってくる。
 来たらしい。
 座っている席の右手側にある、この部屋を含む建物の入り口である大きな扉は開かれたままになっており、廊下が見えている。その向こうには階段。
 そこを登ってくる者があった。
 剣を帯び、騎士鎧を纏い、マントを翻したレオンハルトがゆっくり階段を登りきって真っ直ぐ歩み寄ってきたのだ。
 レオンハルトは、こんなに大きかったのかと思うほど、華美ではないが立派な鎧に身を包んで堂々と歩んでくる姿は力強く、雄々しく見えた。
 彼が来てくれるとは。
 レーヴェは喜びと驚きに思わず瞠目して息を呑み、こちらに気付いて少し微笑んだレオンハルトに敵の存在を知らせなければと思うが、あからさまに越えは出せないので、咄嗟に手元にあった短い鉛筆で紙の隅に「てきがいる。きをつけろ」と走り書きし、それを指してレオンハルトに伝える。
 しかし次の瞬間、そのときを狙ったかのように兵士が続々と詰め掛けてレーヴェを取り押さえ、そこに敵に寝返ったルクスが現れる。
 あと少しというところで引き離され、今度はそこから一歩も出られないように自室に閉じ込められたレーヴェは、ルクスがいつの間にかこの城に入り込んでいて、裏切ったことに愕然としつつ、レオンハルトがどうなったのか案じていた。
 彼を助けなければ。
 何故あのとき「罠だ、逃げろ」と伝えなかったのかと悔やみながら、以前ルクスとやり取りした書簡がまだ取り上げられずにいた荷物に残っていることに気付いてそれを探す。
 宛先や内容で、ルクスが通じていた敵の正体や漏れた情報がわかるのだ。それと共にレオンハルトも捕らえられたかもしれないことを何とか仲間に伝えなければ、レーヴェはそう考えて焦っていた。