地獄にて2

<第4作戦:反抗作戦を撃破せよ 〜中央城塞死守〜 第2ターン>
城砦の防衛に400人以上集まっても敵を刺激する、少な過ぎれば敵が好機と攻めてくる… 霊査士から提示された言葉に、誰もが用心し過ぎたのだろう、230人程しか参加者が集まらなかったとは。
そして、ハデス筆頭に戦死した同盟冒険者をアンデッドに仕立ててのエルヴォーグ城砦襲撃があったという。難民の呼びかけに動いていた俺だったが、その報せに怒りで身体が震えたものだ。
城砦防衛に赴いていたカナメ、ギィ、クー、リキアが重傷だと後で知った。安静にな。
俺は、なおも後手に回ってしまったのか。
そして今回以上に警戒が必要だろう。かといって逸って命を落とすことは許されない。今回は少なからず防衛に関して楽観視していたと言えような。次はそうはいかない。
戦況を見誤るな。敵を見くびるな。自分を過信するな。低レベル冒険者の死はノスフェラトゥにとって思う壺、敵の手駒を増やし、同盟の情報を渡し、冒険者としての誇りを汚し、安らかな眠りを許されない。単騎はもってのほかだ。
ウィーが言った。「次はアンサラーが動くかもしれない。蒼の人たちを頼みます」
やめろよ、遺言のようじゃないか…… 俺なんかに任せるなよ……
カナメは重傷が治ったらまた小隊を率いて防衛に赴くという。俺も動く。防衛でなくても、アンデッド掃討に。
もしその間に西方国境警戒で重傷になったら、蒼で、そしてGGGで留守番になるが。
ノスフェラトゥ、決して許さない。

いかんな、どうも支離滅裂だ。オルに抱き締めてもらったのに、俺はまだ…… 
情けない。一晩、頭を冷やすことにしよう。