地獄にて

文字通り、地獄に行ってきた。エルヴォーグ。こんなアンデッドに溢れた地にも暮らす人々がいる。
その生活の名残。死体。濁った空気。湿った風。腐臭。
そんな中、カナメや数人と共に残された従属グリモアを確保に動いた俺だったが、引き続きの作戦は地獄にしばらく駐屯することになるというので一度地上に戻った。
GGGの仕事もあるし、あまり留守には出来ないかもしれないと考えたんだ。
西方国境警戒に行く予定もあるし。
ただ、忘れられないのはあの戦争のとき、俺は、俺達は助けを請う奉仕種族を文字通り蹴散らして地獄の第1階層の1/3を確保したという事実。
きっと、そこに正義は無い。