エンプレスマインド

キサが旅団でスレ立ててくれてなかったら、街角をチェックする習慣が無いのでスルーするところだった。
例の無限門探索の結末が、こんな急な戦いになろうとは。
旅団の仲間が数人挑んでいる様子。俺も居ても立っても堪らず、必至に戦況確認をして出陣した。
竜殺しの機械仕掛けの破壊の女神、か。
激しい戦いに、同胞が何人も重傷を負っていく中、奇跡的に無傷で最後まで俺は戦えた。
だが多くの冒険者が亡くなった。俺の知り合いはいないが、友人には近しい人を亡くした人もいる。
手放しで喜べない。俺はせめて、生きていることに感謝する。
これからも、辛くても生きて行く。
今は、それしか言えない。